何が起きたか
Google Workspaceの公式ブログ(Workspace Updates)が10月22日、Google Meetの音声翻訳を63言語に広げたと発表した。Gemini 3.5 Live Translate を使い、話している言語を自動で見分け、聞く人それぞれが選んだ言語に、ほぼリアルタイムで訳して聞かせる。1つの会議の中で何語が混ざっても、話す人が途中で言語を変えても訳せる、とある。
これまでは決まった言語の組み合わせしか選べず、会議全体で1つの組み合わせを設定する必要があった。今回からは、参加者が自分で画面下のボタンから翻訳をオンにし、分かる言語は訳さないように設定することもできる。訳した音声に合わせた字幕も出る。
個人向けで使えるのは Google AI Pro と Google AI Ultra。会議の主催者が対象プランなら、ほかの参加者も翻訳を使える。1対1の通話なら、どちらか1人が対象プランであればいい。1回の会議で使える時間は、Google AI Proが90分、Google AI Ultraが8時間だ。
ヘルプの日英で中身が違う
Meetの音声翻訳のヘルプを、10月24日1時35分に英語版と日本語版の両方で取得した。
- 英語版は、使える言語を一覧で載せていて、数えると63言語。その中に日本語(Japanese)がある
- 日本語版は、「翻訳は、英語と次の言語の間でご利用いただけます」として、フランス語・ドイツ語・ヒンディー語・イタリア語・ポルトガル語・スペイン語の6言語だけを挙げている。日本語は入っていない。1つの会議で使える言語の組み合わせは1つだけ、とも書かれている。ブログが「これまでは」として書いている仕組みと同じ説明だ
日本語版のトラブルシューティングには、翻訳されない理由の1つとして「スマートフォンなどサポートされていないデバイス」とある。一方、ブログはウェブとAndroid・iOSのモバイルで使えると書いている。
提供のペースについて、ブログは会社や学校のWorkspace向けの日程(早い組織で10月22日から、遅い組織は11月2日から)だけを書いていて、Google AI Proのような個人向けプランでいつから使えるかは書かれていない。また、機能が提供されていない地域にいる参加者は翻訳されないとあるが、どの国が対象かの一覧はヘルプに無い。
生活で何が変わるか
たとえば海外に住む親戚や、外国出身の保護者とのビデオ通話。こちらは日本語で話し、相手には相手の言葉で聞いてもらえる。英語版ヘルプは、1対1の通話なら参加者の少なくとも1人が対象プランであればいいと書いている。家族の誰か1人がGoogle AI Proに入っていれば試せる形だ。
ただしヘルプは、リアルタイムの翻訳は録音や文章からの翻訳より誤りが多いと書いている。文法や訳の間違い、聞き取れない言葉、話し手が変わると声の感じが変わる、などが挙げられている。返事をする前に翻訳の印が消えるのを待つ、伝わっていなさそうなら言い換える、チャットや字幕を一緒に使う、というのがヘルプのすすめ方だ。
ライブ配信や録画では使えない。18歳未満の参加者は翻訳されない。音声は保存されず、声がモデルの学習に使われることもない、とある。
7月の記事(Googleの新しい同時通訳の記事)の時点では、Meetは仕事向けの一部で先行という段階だった。
マスターの一言
まだ自分のMeetで試していない。日本語版ヘルプが古い説明のままなので、使えるかどうかは実際に通話を開いて、画面下の字幕と翻訳のボタンに音声翻訳の項目が出るかで確かめるしかなさそうだ。
出典: Real-time speech translation in Google Meet expands to 63 languages with automatic language detection(Google Workspace Updates・英語) / Learn about Speech Translation in Google Meet(Google Meet ヘルプ・英語) / Google Meet の音声翻訳について(日本語版ヘルプ)
