何が起きたか

ChatGPTのリリースノートに、10月20日付で「ロックしたチャット(Locked chats)」が載った。選んだ会話をアカウントに残したまま、ふだんのチャット履歴・ピン留め・会話の検索から隠せる機能だ。

  • ロックするには、会話の「•••」メニューから「Lock chat」を選ぶ
  • 開くときは4桁のアカウントPIN。対応するスマホなら顔認証・指紋認証・端末のロック解除も使える
  • 保存期間の設定と、モデル改善に使うかどうかの設定は変わらない

リリースノートは、無料・Go・Plus・Proに、ウェブ、iOSとAndroidのアプリ、新しいMac・Windows向けデスクトップアプリで順次提供するとしている。

ヘルプに書かれている注意点

以下は日本時間10月21日4時32分に取得したヘルプの内容。対象プランはリリースノートより広く、Business・Enterprise・Eduも含まれていた。ChatGPT for Healthcareでは使えない。

ロックしたチャットは「プロジェクト」の中の「Locked chats」に移る。ヘルプは、ロックしても次のことは起きないと書いている。

  • エンドツーエンド暗号化や、別に暗号化された保管庫になるわけではない
  • ロックする前にChatGPTが覚えた情報(メモリ)は消えない

PINについては3つを分けて読む必要がある。

  • PINを変えるだけなら、ロックしたチャットは消えない
  • PINを忘れただけでも消えない
  • PINをリセットすると、ロックしたチャット全部と、そこにだけ保存された情報やファイルが消え、元に戻せない。OpenAIのサポートでも復元できない

ほかにも次の決まりがある。

  • スマホでは、ロックしたチャットから離れるかアプリを裏に回して1分たつと、また鍵がかかる
  • 一時チャット、アーカイブしたチャット、グループチャット、共有リンクから作ったチャットはロックできない
  • ロック中のチャットはアーカイブ・ピン留め・移動・共有ができない
  • ロックしても、すでに開いている別の端末では、一覧が更新されるまでタイトルが見えていることがある

日本語版のリリースノートには、4時31分の時点で10月20日の項目は無かった。日本語版のヘルプのURLを開くと「この記事は、選択された言語ではまだご利用いただけません。代わりに英語版を表示しています。」と出て、英語版が表示された。

生活で何が変わるか

家族で1台のタブレットを使っている家だと、健康や家計の相談のように、人に見られたくない会話が履歴に並んでいることがある。これまでは消すか、一時チャットで残さないか、見られる前提で使うかだった。消さずに履歴から外しておけるのは助かる。

ただ、PINを忘れてリセットすれば、ロックした会話はまとめて消える。大事な相談ほどロックしたくなるので、PINを何で控えておくかは使う前に決めておきたい。開ける人なら中身をコピーできることもヘルプに書かれていて、あくまで「見えにくくする」機能だと考えておくのがよさそうだ。

マスターの一言

この記事を書いた時点では、まだ実機で試していない。使うときは、まず消えても困らない会話で、PINの変更と1分で鍵がかかる動きを確かめるつもりだ。


出典: ChatGPT release notes(OpenAI ヘルプ・2026年10月20日の項・10月21日4時31分取得) / Using locked chats in ChatGPT(OpenAI ヘルプ・4時32分取得) / ChatGPT リリースノート(日本語版・4時31分取得)